左ひざ付近の重傷で今季の復帰が絶望しされていた東京ヴェルディFW山田剛綺(24)が、チーム練習に部分合流を果たしている。
3月2日のJ1第4節ガンバ大阪戦で、空中で競り合った際に体勢を崩したままピッチに左足から落ちた。診断名は「左膝複合靱帯損傷、半月板損傷」で全治8カ月という重傷だった。3月下旬に手術を受け、そこから回復に務め、同時にリハビリも段階的に実施。当初の車いす生活から松葉づえ、夏には歩行ができるようになり、ここに来てピッチに出てパス・コントロールの練習も行えるようになった。
13日に東京・稲城市のクラブハウスでメディア取材に応じ「動作確認、パスコンしかやっていないですが、徐々にもうちょっとできるように。毎週毎週、できることが増えていくと思います。やっぱりサッカーは楽しい」と笑顔で話した。
当初3カ月くらいは固定具を足に付けていたため、左足を曲げられない時間が長かった。その影響からひざ以外の個所が痛むことがあったという。
「前十字が切れていなかったのが奇跡で、まっすぐ(落ちたのが)良かった。ちょっとでもねじれていたらもう多分…」。ひざの裏側部分の損傷は大きかったが、前十字靱帯(じんたい)が切れていないのは不幸中の幸い。
ただ出血が多くて、手術に踏み切るまで3週間ほどかかった。痛みとの闘いだった。「血管が切れてて、つま先が冷たすぎて眠れなかった。手術前はちょっと痛くて起きるみたいなのを繰り返して、手術後の2、3週間は血が通わなくて」。選手生命の危機さえ感じた。復帰は見えず、メンタル的にも厳しい時間を過ごした。
しかし関西学院大時代からの仲良し・山見大登や面倒見の良い先輩・翁長聖(現V・ファーレン長崎)らの温かい励ましもあり、予想以上の早い回復を見せている。今季終了までにピッチに戻ってくる可能性は十分に出ている。
「ここから動いてみてどうなるかっていうのはまだ分からないですけど。1試合でも多くやるのみですね」
明るい笑顔が戻った。山田剛綺の戦列復帰は、J1残留を掲げるチームにとっての最大のカンフル剤となりそうだ。【佐藤隆志】



