ドラマや映画の影響もあり、ブームになっているキッズチア。その強豪が「Jubilly　Dance　Crew（ジュビリーダンスクルー）」だ。昨年、米オーランドで開催された中学生以下の世界大会「The　Dance　Summit2018」で、年齢別の3部門で優勝を果たした。

世界を舞台に活躍している「Jubilly　Dance　Crew」

「Jubilly　Dance　Crew」は都内を中心に展開するチアダンススクール。Bリーグ・アルバルク東京チアリーダーのディレクター、コレオグラファー（振付師）を務める須長順子さんが2010年に設立した。

須長さんはチアリーダーや指導者として輝かしい実績を持ち、業界ではJUBIの愛称で知られる。その須長さんが「今まで学生や社会人の指導を通じて経験してきたことを、未来ある子供たちに伝えたい」と、小・中学生の指導に乗り出した。

JUBIこと須長順子さん

須長さんが目指したのはチアの本場米国、そして世界だ。「小さい頃から世界に触れ視野を広げることが、その先の大きな夢につながる可能性がある。目標を持ち、それを達成する喜びを知ってほしい」と語る。

その思いが結実したのが、昨年5月の「The　Dance　Summit」だ。小学4年以下、小学5－6年、中学生の3チームが出場し、それぞれの部門の優勝を飾った。子供たちにとっては初めての世界挑戦だったが、練習で大切にしている合言葉「最後まであきらめない」を胸に大舞台で持てる力の全てを出し切った。

今年5月の「The　Dance　Summit」にも2チームが出場。小学4年生以下は2年連続優勝を果たし、小学5－6年は3位に入った。子供ながらにディフェンディングチャンピオンという重圧を感じ、緊張した顔もみられた。須長さんは「自分たちがやってきたことを信じて、大いに楽しんで」と激励し、これが結果につながった。

子供の習い事としても人気になっているチア。「Jubilly　Dance　Crew」など日本のチームが世界で活躍することで、裾野はさらに広がりそうだ。【元NFLチアリーダー松崎美奈子】

子供たちが一糸乱れぬ演技を披露する

◆Jubilly　Dance　Crew（ジュビリーダンスクルー）スクールは東京都葛飾区、大田区、杉並区、神奈川県藤沢市にある。大会出場を目指す選手クラスと、楽しむことを目的にしたイベント出演クラスに分かれている。中学生クラスは今年、「The　Dance　Worlds」（米国）に出場。世界の強豪クラブが集う同大会でファイナルに進出し、入賞を果たした。ボランティア活動にも力を入れている。