日本バドミントン協会のオフィシャルファンクラブ「BIRD MEMBERS」のサイトに「バドミントンチャンネル」という新たな企画が14日から始動した。

選手たちからの“後押し”もあって実現した。女子シングルス奥原や男子ダブルス嘉村ら代表選手が「バドミントンの魅力をもっと広めたい」と2月に「Badminton_PlayersRoom」を開設。普及活動を続けていく中で「BIRD-」のコンテンツ充実が必要だと考え、アイデアを提案し、協会スタッフと会議を重ねた。協会側も2年目を迎えたファンクラブの新企画を模索していたところで両者の思いが一致し、立ち上げに至った。

協会の広報は「選手からも何かファンに向けて発信したいという要望があり、協会のファンクラブのサイトを通じてやってもらうのがいい方法だと。一緒にできるものがあれば協会としてもサポートしていきたい」と経緯を説明した。

いずれは代表だけにこだわらず全国のバドミントンファンに向けたコンテンツも取り入れていくという。

「代表選手はこれまでずっと合宿、遠征ばかりでファンとの交流がなかなかできなかった。新型コロナの影響で現在は大会のない状況。こんな時期だからこそ、オンラインなどのツールを生かして、試合結果以外の部分も発信したり、ファンとの交流イベントなども開催していきたい」と話した。

同チャンネルは選手のトークショーなどの動画配信やオフショットなどを随時掲載していく。協会主導のものだけでなく、選手にも写真や動画を提供してもらう。さらに有料会員限定の特典映像など、今後もさまざまなコンテンツを計画中だという。

選手たちも自身のSNS上で喜びを語った。奥原は「バド盛り上げ隊として活動し始めて、ようやく形になるものが始まる」とコメント。嘉村は「ファンクラブが盛り上がってくるとうれしい。どんな動画が見たいか教えて下さい」と呼び掛けた。男子ダブルス渡辺勇も「皆さんの意見や要望を聞きながら面白いコンテンツにしていきたい」とつづった。

ほとんどが20代の代表選手たちだが、常々「バドミントンをメジャーにして、若い人たちの競技人口を増やしたい」と口をそろえる。東京オリンピック(五輪)では全5種目で金メダルを狙えるトップ選手たちが協会と一枚岩になり、魅力を発信することで、競技以外でもバドミントン界を盛り上げていく。【松熊洋介】(ニッカンスポーツ・コム/スポーツコラム「We Love Sports」)