男子プロバスケットボールBリーグのレバンガ北海道は23日、天皇杯全日本選手権3次ラウンド(25、26日、熊本ほか)に向けた練習を札幌市内で公開した。札幌大在学中の昨季途中に加入した田原隆徳(23)の今季Bリーグ開幕節、富山2連戦以来のベンチ入りが内定。今季初の公式戦出場へ向け「チャンスが来たらものにしたい」と闘志をむき出しにした。

 ベンチ入り12人に対して、選手数は13人。チームのアウェー遠征では、田原は母校札幌大の体育館などで孤独な練習を行ってきた。相手DF代わりに置いたコーンをかわし、シュートを放ち続けた。終了後はチームの試合を映像で見て動きを研究。「いつでもいけるイメージをしてきた」と準備をしてきた。

 今大会はカナダ代表に合流したマーク・トラソリーニ(27)が不在。桜井良太(34)、グレゴリー・ウィッティントン(24)もケガでメンバーを外れる。田原は本来シューティングガード、スモールフォワードだが、3月から取り組むポイントガードや、今週の練習で始めたパワーフォワードでの出場もありうる。「どこで起用されても結果を出す」と意気込む。

 25日のB2広島を下せば、26日(B1三河対B2熊本の勝者)につながり、2勝すれば来年1月の準々決勝(東京)出場が決まる。「1試合でも多く経験することが大事」と水野宏太監督(35)。田原も「同期の2人(関野剛平=23、川辺亮平=22)に負けられない。(ベンチ入りの)12人目に食い込みたい」。と、好機を生かし13人目からの浮上を狙う。【中島洋尚】