久光製薬の連勝がついにストップした。JTに0-3の敗戦。レギュラーシーズンを21戦全勝で乗り切り、プレーオフの2次リーグに入っても4連勝していたが、今季リーグ戦26試合目の初黒星になった。

 酒井新悟監督(48)は「完敗ですね。チーム内に『連勝を続けよう』という声が上がらなかったのは、逆に意識していたからかもしれない」と暗に重圧があったことを認めた。これまで安定していたサーブレシーブを崩されて攻撃の精度を欠き、アタックが何度もブロックにはね返された。

 勝って決勝進出を決めるはずだった。栄絵里香主将(26)は「プレッシャーがなかったわけじゃない。でも、勝たなければいけない試合で、大事な試合で勝てないのは、力不足ということ」とチームの精神面を敗因に挙げた。昨年12月の皇后杯全日本選手権でも大本命と見られながら準々決勝でデンソーに苦杯を喫している。

 準決勝の相手はトヨタ車体かデンソー。「練習で納得するまでやるしかない。自分もチームも見詰め直して修正したい」。2年連続6度目の優勝へ、新鍋理沙(27)が立て直しを誓った。