関西ラグビー協会の坂田好弘会長(77)が勇退することが29日、分かった。日本代表時代に68年ニュージーランド(NZ)遠征のオールブラックスジュニア戦で4トライ、歴史的勝利に貢献して「空飛ぶウイング」「世界のサカタ」と名をはせた。後任は神戸製鋼OBで元日本代表監督の萩本光威氏(61)で、4月1日付で就任する。

12年から手腕を振るった坂田会長は「関西の大学強化に努めて、ニュージーランドと(学生代表同士の)交流をはかってきた。萩本さんは神戸製鋼、日本代表の経験もある。日本ラグビー界の発展に努めてほしい」と話した。

萩本氏はSHで同大時代に大学選手権優勝、神戸製鋼では故平尾誠二氏らと日本選手権7連覇、87年第1回W杯に出場。引退後はヘッドコーチとして神戸製鋼を99、00年度の日本選手権連覇に導いた。実績、指導力を備えている。

◆坂田好弘(さかた・よしひろ)1942年(昭17)9月26日、大阪府生まれ。ポジションはWTB。京都・洛北高と進み、同大時代に2度の大学日本一を経験。65年近鉄入りし、75年の引退まで社会人大会4度、日本選手権3度優勝。77~12年まで大体大監督で、関西リーグ優勝5度。12年に国際ラグビーボード殿堂入り。

◆萩本光威(はぎもと・みつたけ)1959年(昭34)2月10日、和歌山県生まれ。ポジションはSHで報徳学園高、同大、神戸製鋼。引退後、日本代表は男子の監督、女子のHCを経験。NTTドコモ関西監督も務める。昨年は中華台北協会に招かれ、半年間の巡回指導を務めた。