日本水連は13日、オンラインで臨時常務理事会を開いた。女性問題で揺れる競泳男子の瀬戸大也(26)について「年内の活動停止」などの処分を下した。

日本水連は「競技者資格規則」第2条(スポーツマンシップ)で「善良な市民、健全な社会人としての品性を保ち、市民社会における水泳スポーツの地位の向上に寄与すること」を求めている。違反した場合の処分は重い順に<1>登録資格の剥奪<2>登録期間の停止<3>けん責<4>戒告となっている。

瀬戸は<2>が適用され、実質的に2カ月半の登録停止となった。停止される活動は、同連盟公式大会への出場、強化合宿、海外遠征への参加で、12月の日本選手権(東京アクアティクスセンター)も出場できない。

瀬戸の昨夏世界選手権金メダル=五輪代表内定は維持される。坂元専務理事は6日に「顧問弁護士と相談したが、代表を剥奪する理由としては希薄」とした。

その他に、スポーツ振興基金助成金の20年下半期の推薦停止、また日本水連教育プログラム及び日本オリンピック委員会インテグリティ教育プログラムなどを受講することになった。

瀬戸は所属事務所を通じて以下のようなコメントを出した。

「今回の処分を厳粛に受け止め、私の行動でご迷惑をおかけしている関係者の皆様、そして応援してくださっている皆様に改めてお詫びいたします。

どうしたらご迷惑をお掛けした皆様にお詫びできるかを自分自身に問い続けてきましたが、私にとってのお詫びはこれからも水泳で努力していくことだと考えています。

私の無責任の行動で深く傷つけてしまった家族からの信頼を回復し、家族からも皆様からもスイマーとして再び認めていただけるよう、一からやり直す覚悟で真摯に水泳に向き合っていきたいと思います。本当に申し訳ありませんでした」。(原文まま)