18年世界選手権5位の友野一希(22=同大)が83・62点を記録し、首位発進した。山本草太(中京大)が77・07点で2位、田中刑事(倉敷FSC)が77・00点で3位につけた。

友野が貫禄を見せた。冒頭で4回転-3回転の連続トーループを成功させると、4回転サルコーは転倒したが、トリプルアクセル(3回転半ジャンプ)もしっかりと決めた。サルコーは「少し狙いすぎた」と反省しながらも「全体的には良かった。落ち着いて演技ができた」と冷静に振り返った。

関東では今季シニアデビューの鍵山優真(星槎国際高横浜)と佐藤駿(フジ・コーポレーション)が切磋琢磨(せっさたくま)しながら力をつけている。友野もナショナルトレーニングセンター(NTC)で練習を共にする機会があるといい「一緒に練習していて勉強になる。日本を盛り上げていってくれているし、負けていられない」と刺激を受けている。

グランプリ(GP)シリーズのNHK杯(11月27日開幕、大阪・東和薬品ラクタブドーム)では、その2人とも競演する。大舞台では「あの2人に勝ちたい気持ちが僕の中ですごく強い」と言い切り、まずは31日のフリーに向けて「1つ1つ確実に落ち着いて、演技をしていきたい」と誓った。【松本航】