東京五輪・パラリンピック組織委員会の武藤敏郎事務総長(77)が13日、都内で報道各社の取材に応じ、延期前に加入していた大会の中止保険と同等の保険には加入していないことを明かした。武藤氏は「前回はかなりの保険に入っていた。コロナで延期になった現状で保険をかけると保険料も相当高騰しているので、ゼロではないが、従来と同じような形で入るのは適当ではない」と語った。

昨年、大会を1年延期した際は、契約していた保険会社から約500億円の保険金が下りた。延期後は同等の保険には加入しておらず、もし大会が中止になった場合、大きな保険金は期待できないことになる。