ノルディックスキー・ジャンプ男子の葛西紀明(51=土屋ホーム)が8日、ワールドカップ(W杯)の下部大会コンチネンタル杯(C杯)札幌大会(20、21日、札幌市大倉山ジャンプ競技場)の出場を決めた。この日、予定されていたHBC杯とC杯国内選考会が悪天候により中止。前日7日に予備で行われていた選考会の結果により、代表入りを果たした。18人中5枠を争い、116・5メートルを飛んだ葛西は5番手だった。「ギリギリセーフ。危なかったですね。W杯に出場するためにはここをクリアしないとダメ。安心はしている。良かった」と、ほっとした様子だ。
レジェンドがギネス世界記録更新へ、前進した。W杯個人通算569試合出場は世界最多。最後の出場は20年2月札幌大会。4季ぶりカムバックを狙う。昨年はW杯代表入りを自ら決めることはできなかったが、大会直前に体調不良により他選手が欠場。急きょ繰り上げで予選参戦が決まった。だが調整が間に合わず、予選51位で本戦出場を0・4点差で逃した。今季は自らの手でW杯代表切符をつかみにいく覚悟。「W杯でしっかりポイントを取れれば」と、本戦30位以内を目標に掲げるほど、調子の良さを感じている。
W杯札幌大会(2月17日開幕)の代表枠は9で、そのうち開催国枠は4。C杯で日本選手の上位に入る必要がある。W杯への挑戦権を手にして「多分こういうのも全部流れというか、運というか、ちょっと僕に向いて来ていると感じる」と自信を見せる。年明け元日から毎日欠かさず朝晩、雪道をランニングしており、着々と調整。50代に入ってもおとろえ知らず。「ベスト体重まであと2キロ落とさないといけない」と、さらに体を絞り込み、状態を高めていくつもりだ。【保坂果那】
◆コンチネンタル(C)杯 国際スキー・スノーボード連盟(FIS)が開催するW杯の下部大会。参加資格は15歳以上で過去にW杯、サマーグランプリ(GP)、C杯のポイント(30位以内)を獲得している選手、昨季または今季のFIS杯ポイント獲得している選手。第1~7ピリオド(夏2、冬5)に分かれており、各国の参加人数は各ピリオドごとに変わる。今季日本では、20日HTB杯、21日STV杯がC杯を兼ね、21日にはC杯単独でもう1試合、計3戦開催される。
◆W杯札幌大会代表 日本からは計9選手が代表入りする。ジャンプ週間で2季ぶり3度目の総合優勝を果たした小林陵侑ら、現在遠征中の5選手に加えて、開催国枠の4選手が予選にエントリーする。上位50に入れば本戦に進み、W杯出場となる。選考レースの対象となるC杯札幌大会には、日本から10選手が出場する。


