森マリアは「スポ根系」 プリンセスを夢見る美少女に度胸が備わった中学時代

【番記者裏話】スクープや芸能界の最新情報を求めて現場を駆け回る芸能記者が、取材を通じて感じた思いをつづります。

番記者裏話

佐藤成

紙面企画

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女優森マリア(22)が、俳優水谷豊(69)が監督を務めた映画「太陽とボレロ」で映画デビューを果たした。20年テレビ朝日系連続ドラマ「24 JAPAN」で仲間由紀恵の娘役を演じ、話題となった注目株。その活躍の原点を探った。

女優を志したのは小学低学年だった。「幼稚園くらいの時にプリンセスになるのが夢で、ずっとプリンセスになりたいっていっていた。小学生に上がって、周りからプリンセスにはなれないっていう現実を突きつけられて、ショックを受けていたら、『魔法にかけられて』っていう映画をみて、『女優さんならプリンセスになれるかもしれない』って思って。小学2年生くらいからずっと女優さんになりたいと思っていました」。

中学3年のときに、知り合いの紹介で地元・神戸のフリーペーパー「美少女図鑑」に掲載されることになった。それが現事務所の目に留まり、スカウトされ、高校2年で、本格的に事務所に所属。大学で上京したのを機に東京での芸能活動をスタートした。

学生時代に熱中したことを聞いた。「部活動ですね。中学時代、チアリーディング部に入っていました。うまくはなれなかったんですけど、みんなと協力して作り上げていくのは音楽と似ているかなって。その経験も思い出しながらやっていました」とチアリーディング部の経験を役作りに生かした。

中学時代は、チアリーディングに熱中したが、高校では芸能活動と部活動どちらに取り組むか悩んだという。「本当はチアを続けたかったんですけど、怖い顧問の先生に相談して、『チアも続けたいけど、将来こういう夢があります』っていったら、『どっちかに決めなさい』っていわれたので、『じゃあ芸能やります』って言いました」。強い意思をもって、この世界を選んだ。

森マリア(2022年5月23日撮影)

森マリア(2022年5月23日撮影)

「(チアリーディング部は)とにかく厳しくて、私が一番くらい怒られていました。たとえ厳しい状態にあっても負けないとか、メンタルは鍛えられた。芸能界って厳しいって聞いていたんですけど、まだ大丈夫です(笑い)。今のところ現場にすごい恵まれているのもあると思うんですけど。もしこれから厳しい現場にいっても乗り越えられる自信はあります。スポ根系ですね」。

天真らんまんな雰囲気からは想像できないほど、強いメンタリティーを持っている。

劇中では、主演の檀れい、石丸幹二、町田啓太ら実力派俳優がそろった「太陽とボレロ」の中で、けなげなバイオリン奏者役を好演している。吹き替えなしでバイオリンを演奏した。クランクインの3週間前に出演が決まり、準備期間はわずか。2カ月の撮影期間を含めて、毎日7時間以上バイオリンの猛特訓に励んだという。

インタビュー直後に、初の舞台あいさつも取材した。「緊張で口から心臓が出そう」といいつつ「映画初出演という、俳優人生でも記憶に残るこの作品の舞台あいさつに、みなさんの前でこうして迎えられたこと、本当にうれしく思います」と堂々とあいさつしていた。今春に大学を卒業したばかり。チアリーディング部で培った度胸で、道を切り開いていく。