エージシュート連発の川淵三郎氏、77歳から「第2の心臓」鍛えた成果

一線を退いてもまだまだ元気だ! 往年の名選手、指導者の気になる今を紹介する「レジェンドのその後」を蔵出しして毎週金曜日に配信します。今回はJリーグ初代チェアマン、元日本サッカー協会会長の川淵三郎さんです。(2017年11月7日紙面より。年齢、所属など当時)

レジェンドのその後

盧載鎭

<【レジェンドのその後】Jリーグ初代チェアマン、元日本サッカー協会会長>

サッカー界を超え、今や日本スポーツ界の大御所となった川淵三郎さん(当時80歳)が、3年以上続けている健康法を初披露した。77歳の時に、娘さんから言われて始めた「つま先立ち」。1日わずか3分の投資で、好体調を維持。今はつま先立ちと並行し、独自で考案した肩甲骨(けんこうこつ)の柔軟体操も取り入れている。趣味のゴルフではエージシュート(年齢より低いスコアを出すこと)を7度記録している。 

◆川淵三郎(かわぶち・さぶろう) 1936年(昭11)12月3日、大阪府泉北郡高石町(現在の高石市)生まれ。三国丘高-早大商学部。サッカー日本代表として東京五輪出場。代表通算68試合出場、18得点記録。サッカー日本代表監督、Jリーグ初代チェアマン、日本サッカー協会会長、首都大学東京理事長、日本バスケットボール協会会長などを歴任。夫人と2女。

つま先健康法を実演してみせる日本サッカー協会最高顧問の川淵三郎氏(撮影・山崎安昭)

つま先健康法を実演してみせる日本サッカー協会最高顧問の川淵三郎氏(撮影・山崎安昭)

毎朝つま先立ちを150回でゴルフのスコアもアップ

ソファから立ち上がり、片足立ちで靴下をはいてみせた。

「ほら、まったく体がぶれないでしょう? つま先立ちのおかげです。朝起きてつま先で立って戻す動作を150回。2分で終わる。健康管理もそうだけど、私はすべてにおいて三日坊主。何をやっても3日続かない。そういう性格の私が3年以上続けられたのは、簡単にできちゃうから。場所も取らないし、旅行先でもできる」。

77歳の時に娘さんから「ふくらはぎは第2の心臓と言うでしょう? やってみたら?」と勧められて、軽い気持ちで始めた。続けるうちに、ゴルフのスコアでその効果が表れた。

「エージシュートは76歳の時に75を出したことがあった。当時はあと何回できるかな? と思ったけれど、今まで7回もやっている。10回が目標だったが、もう10回で終わらないんじゃないかな」。

つま先立ちを続けて下半身がしっかりしてきて、欲が出てきた。体全体をバランスよく鍛えよう。

「つま先立ちをやりながら、肩甲骨を伸ばす動作を入れてみた。腕を前にまっすぐ伸ばしてから、水平に横に伸ばす。手の甲を上に向けて40回、下に向けて40回。腰を回してみたり。全部やっても3分あれば十分。テレビ見ながらもできる」。

日本代表を初指導する西ドイツのプロサッカーコーチ、デットマール・クラマー氏(左=36歳)にヘディングの指導を受ける=1960年10月30日

日本代表を初指導する西ドイツのプロサッカーコーチ、デットマール・クラマー氏(左=36歳)にヘディングの指導を受ける=1960年10月30日

サッカー日本代表選手として、若い時から体を鍛えているからできた、とも思えるが、実は一般の人も簡単にできる。しかもすぐ上達する。

「半年続けた頃に女房にも勧めた。最初は20回もしんどいと言っていたが、すぐ50回に増えた。日ごろあまり運動しない人も、無理なくできる。70代、80代、90代のシニアに、ぜひやってもらいたい」。

06年7月、日本代表就任会見後、握手を交わす右から新監督のオシム氏、川淵三郎キャプテン、反町五輪監督

06年7月、日本代表就任会見後、握手を交わす右から新監督のオシム氏、川淵三郎キャプテン、反町五輪監督

各競技団体の発展には私が健康でなければ

現在、日本サッカー協会の最高顧問、日本バスケットボール協会エグゼクティブアドバイザー、日本トップ連携機構会長などを務めており、活動域は、日本のスポーツ界全体に及ぶ。

「当面は各球技団体のガバナンス問題を正常化していきたい。その過程で嫌われても構わないと思っている。いろんなしがらみを断ち切らないといけない。各球技団体、競技団体が発展していくことが大事です。時間がかかる作業なので、続けるには、まず私が健康を維持しないといけない。そのためにもつま先立ちは、続けようと思っています」。