前回平昌五輪銅メダルの日本代表のロコ・ソラーレが、2大会連続のベスト4進出を決めた。

1次リーグ最終戦で世界選手権2連覇中の首位をスイスに8-4で敗れ、通算5勝4敗。韓国がスウェーデンに敗れたため4位で進出が決まった。 準決勝は18日午後9時5分(日本時間)に再びスイス戦。準決勝を突破すれば、前回平昌五輪を上回る銀メダル以上が確定する。

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チーム     10
スイス×
日 本×


カーリング女子1次リーグ勝敗表 17日終了時点


国名スイスウ英国日本カナ米国中国韓国デンRO
1スイ81
2スウ72
3英国54
4日本54
5カナ54
6米国45
7中国45
8韓国45
9デン27
10RO18

※3~5位は当該対戦成績も同じのため、DSC(ドローショットチャレンジ)で順位決定



◆試合経過

第1エンド

勝てば準決勝進出となる日本代表のロコ・ソラーレは先攻からスタート。セットアップを務めるリードの吉田夕、セカンドの鈴木が好ショットを続けるが、1次リーグここまで1敗で首位を走るスイスも隙を見せない。両者が技術の高さを見せる中で、スキップ勝負に移る。スイスが最後の石でNO・1を獲得し、0-1とした。


第2エンド

日本は有利となる後攻。互いにテークアウトが決まりハウス内になかなか石がたまらない展開で進むが、スイスの6投目のミスをきっかけに日本に複数得点の可能性が出てきた。その後スイスの最終投を終え日本がNO・1を持つ形となり、藤沢の最後の石は狙いをしっかりとらえてハウスの中央に寄せることに成功。日本がNO・1、2を獲得し、2-1とした。

第2エンド、ショットを放つ藤沢(共同)
第2エンド、ショットを放つ藤沢(共同)

第3エンド

日本は先攻。序盤から互いにハウス内に石がたまっていく展開。セカンドの鈴木が4投目でダブルテークアウトを決めてNO・1~3を持つ形を作り優勢に持ち込むが、スイスも負けじと好ショットを続けて打開を図る。スキップ勝負を前にスイスにNO・1を握られる中で、藤沢は2投連続で難しいフリーズショット(石と石をくっつける)に成功。その後どちらがNO・1を持ったか分からないためにメジャー計測が行われ、スイスがNO・1を獲得。2-2とした。

第3エンド、ショットを放ち笑顔を見せる藤沢(共同)
第3エンド、ショットを放ち笑顔を見せる藤沢(共同)

第4エンド

日本は有利の後攻。互いにハウス内に置かれた相手の石をはじき出していき、石がたまらない展開となる。ブランクエンドが濃厚となる中で、藤沢の最後の石はまさかのミスとなり、相手のNO・1がハウス内に残ってしまう。スイスがスチールに成功し、2-3とした。

日本対スイス 第4エンドを終えタッチするロコ・ソラーレ。手前は鈴木(左)と吉田知、奥は吉田夕(左)と藤沢(共同)
日本対スイス 第4エンドを終えタッチするロコ・ソラーレ。手前は鈴木(左)と吉田知、奥は吉田夕(左)と藤沢(共同)

第5エンド

1点を追う日本は有利の後攻。第4Eに続き互いにハウス内に置かれた相手の石をはじき出していき、日本が後半戦に巻き返しを図ろうとブランクエンドを狙う。スイスは逆に阻止しようとハウス内の10時方向(左上)に石を並べていくと、日本のミスが生じ作戦の変更を余儀なくされる。その後藤沢の最終投も狙いとそれ、NO・1獲得に至らず。スイスに連続スチールを許す。2-5とした。


第6エンド

3点を追う日本は有利の後攻から後半戦をスタート。試合巧者のスイスの巧みなショットが際立ち、なかなか主導権を握れない展開。藤沢は最後の石でハウス内の相手の石をはじき出し、自分の石もハウスの外へ。0-0のブランクエンドで、日本は後攻のまま第7Eへ。


第7エンド

3点を追う日本は有利の後攻。スイスがこのエンド開始時に選手交代をして陣容が入れ替わる中で、日本は落ち着いたショットで石を中央に寄せていく。スイスが放ったショットはやや乱れ、複数得点を狙える形となった。最後は藤沢が慎重にドローショットを決め、日本が2点を奪う。4-5とした。

第7エンドに得点を奪い、喜ぶ(左から)吉田知、藤沢、鈴木、吉田夕(共同)
第7エンドに得点を奪い、喜ぶ(左から)吉田知、藤沢、鈴木、吉田夕(共同)

第8エンド

1点を追う日本は先攻。最後の石を投げ終えてハウス内に石がたまらず、0-0のブランクエンドとなった。

日本は第9Eも先攻で臨む。


第9エンド

1点を追う先攻の日本は中盤にかけてタイムアウトを取り、戦術を確かめるなど慎重なショットを重ねていく。藤沢の最終投はしっかり相手の石をテークアウトし、NO・1、2を持つ形をつくる。プレッシャーのかかる場面でスイスは最後の石でダブルテークアウトを決め、NO・1~3を獲得。4-8とした。

第9エンド、作戦を練る(右から)鈴木、吉田夕、吉田知、藤沢(共同)
第9エンド、作戦を練る(右から)鈴木、吉田夕、吉田知、藤沢(共同)
第9エンド、リードを許す展開に悔しそうな表情の藤沢ら。奥は(左から)吉田知、吉田夕、鈴木(共同)
第9エンド、リードを許す展開に悔しそうな表情の藤沢ら。奥は(左から)吉田知、吉田夕、鈴木(共同)

第10エンド

日本は有利の先攻。このエンドで4点以上の得点をしなければ負けが決まる中で、リード吉田夕は2投でガードを縦に並べる。セカンド鈴木もハウス内に石を置いたり、再びガードを縦に並べたりしていくが、スイスがすかさず石をはじき出して得点の芽をつむ。粘りを見せたが、その後日本が負けを認める「コンシード」を宣言。4-8で敗れた。


1次リーグの日程

北京五輪カーリング ロコ・ソラーレの日程
北京五輪カーリング ロコ・ソラーレの日程

ロコ・ソラーレのメンバー

ロコ・ソラーレのメンバー
ロコ・ソラーレのメンバー

競技説明

北京グラフィック カーリング競技説明イラスト
北京グラフィック カーリング競技説明イラスト

ショット解説

北京グラフィック カーリングのショット解説
北京グラフィック カーリングのショット解説

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◆カーリング大会形式 出場は10チーム。総当たりの1次リーグを行って、上位4チームまでが準決勝に進出する。 同リーグの勝敗で並んだ場合は、当該チーム間の勝敗数などで決める。準決勝の敗退チームは3位決定戦を行う。準決勝は18日、3位決定戦は19日、決勝は20日。18年平昌五輪ではロコ・ソラーレが日本勢初の銅メダルを獲得している。