リオデジャネイロ・パラリンピックの決勝カードが日本で見られるぞ~! 2017ジャパンパラボッチャ競技大会が18日から2日間、東京・武蔵野市の武蔵野総合体育館で行われる。

 参加するのは、リオのチーム(脳性まひBC1-2)で銀メダルを獲得した日本と、決勝で日本を破ってパラ2連覇を果たした世界最強のタイ、そして英国の3カ国。ボッチャの国際大会は日本初開催で、日本とタイのチーム戦のほか、BC3、BC4(ともに運動機能障害)のペア戦が予定されている。

 日本代表メンバーは開幕を控えた17日の公開練習で最終調整した。リオ銀メダリストで司令塔の広瀬隆喜(33=西尾レントオール)は「20年東京大会でたくさんの応援をいただけるように、この大会でボッチャの奥深さ、世界トップレベルの試合のすごさを多くの人に見てもらい、知ってもらいたいです」と観戦を呼びかけた。

 リオの決勝ではタイに4-9で敗れた。それ以降、プレーの精度向上とより高度な戦術を練り上げてきた。メンバーは一部入れ替わり、広瀬のほかに主将の杉村英孝(35=静岡県ボッチャ協会)藤井友里子(44=富山ボッチャクラブ)中村拓海(19=伊丹ボッチャクラブ)の布陣で臨む。

 10月にバンコクで行われた国際大会、ワールドオープンではタイに雪辱を果たすなど実力は接近している。「わずか何ミリかの緊迫した戦いになると思います。勝てるように頑張ります」と広瀬。現時点で世界最高峰の戦いが繰り広げられる。大会は入場無料。競技体験企画も予定されている。

 ◆ボッチャ 目標の白いボール(ジャックボール)に向かって交互に赤と青のボールを6球ずつ投げたり、転がしたり、他のボールにぶつけたりしながら、自分のボールを目標に数多く近づけることで得点を争う。カーリングに似ているが、目標のボールが移動することが最大の違い。重度の脳性まひ者、同程度の四肢運動機能障がい者のために欧州で考案された。男女の区別はなく、4つのクラスに分かれて個人、団体戦(2対2のペア、3対3のチーム)が行われる。【小堀泰男】