女子100メートル(切断などT63)で前川楓(20=チームKAITEKI)が自らのアジア、日本記録を0秒12更新する16秒74で優勝した。前日の走り幅跳びも初の4メートル台となる4メートル05のアジア新で制しており、2冠に輝いた。

 「後半に競り合うと走りが乱れてしまうので、記録が出るとは思いませんでした」。前川は飛び切りの笑顔で言った。勝因はズバリ「兎沢さんです」。2位に食い込んだ兎沢朋美(日体大)も16秒95の好タイム。走り幅跳びでも3メートル99で2位に食らいついてきたライバルの存在も快走の原動力になった。