車いすラグビー日本代表の池崎大輔(40=三菱商事/北海道ビッグディッパーズ)が22日、東京都内で「東京2020大会協賛くじ(第760回全国自治宝くじ)」の発売記念イベントに出席した。

 競技用車いす、通称「ラグ車」に乗って登場した池崎は、元新体操日本代表の畠山愛理さん(24)とのトークショーで競技の魅力をPR。「パラスポーツで唯一、相手とのコンタクトが認められているんです」と説明すると、実際に車いすに乗った畠山さんに強烈な? タックルを仕掛けて衝撃体験を演出した。

 車いすラグビー日本代表は、今月5日~10日までシドニーで行われた世界選手権で初優勝。リオデジャネイロ・パラリンピック銅メダルで世界ランク4位ながら、同2位の米国を準決勝で、リオ金メダルで同1位のオーストラリアを決勝で撃破した。ポイントゲッターとして貢献した池崎は大会MVPに選出されている。

 「素直にうれしかったです。リオからのチームの成長が感じられましたから」と池崎は感激も新たにシドニーの激闘を振り返った。世界王者として20年東京パラリンピックでの“世界連覇”を目指すことになったが、この25日がちょうど開幕2年前に当たる。「あと2年ということで、焦りを感じながらもしっかり準備したい。これからが本当の勝負。世界一から再び挑戦者として、チーム一丸となって頑張って、同じ結果が出せるようにしたい」。日本のエースは、ライバル国から標的にされる重圧をはねのけ、ホーム東京で金メダルをつかみ取ることを約束した。【小堀泰男】