男子パラ競泳(視覚障がいS11)の木村敬一(29=東京ガス)が、不安を乗り越えて東京パラリンピックの金メダルに挑むことを誓った。

22日に日本身体障がい者水泳連盟、日本知的障害者水泳連盟が開いたオンライン会見に出席し、「いつ、どんな形で東京パラリンピックが開催されるにしても、金メダル獲得を目指してトレーニングしていきたい」と語った。

木村は昨年9月の世界選手権(ロンドン)の100メートルバタフライを制して東京大会の代表に内定した。08年北京から3大会連続出場で銀3、銅3の6つのメダルを手にしているが金メダルとは無縁。悲願達成のために18年5月から米国に拠点を移して強化を図っていたが、新型コロナウイルスの感染拡大で3月下旬に帰国した。

「アメリカに戻りたいがメドは立っていない。アメリカに戻れるようになれば、それは東京パラリンピックが開催できるということ。開催されるのか、どのような形で開催されるのか不透明だが、いつパラリンピックがやって来てもいいように毎日毎日積み重ねていきたい」。木村は収束への見通しが立たないコロナ禍に不安をのぞかせながら、当面は東京都内で調整を続ける。