女子1500メートル(知的障がいT20)で古屋杏樹(25=彩tamaク)が4分36秒56の日本新で優勝し、東京パラリンピック出場を争う世界ランキングで7位から2位に浮上した。

「体の調子がよくて、ベストを出したいと思いながら走りました。最後の1周でペースを上げられたのがよかった。うれしいです」

自らの記録を一気に6秒以上も更新し、アジア新にもなった快走に古屋は素直に喜びを表した。昨年11月のドバイ世界選手権の時に53キロあった体重を46キロまで減量。甘いものやお菓子を我慢し、しっかりごはんを食べる食事改革で体が軽くなったことがスピードにつながった。

東京パラの1年が延期がショックで練習に集中できない時期もあったが、今は落ち着いたという。「これからもっとタイムを上げて東京パラリンピックに出たいと思います」。古屋は笑みを浮かべ、力強く宣言した。