東京パラリンピックのトライアスロン男子PTS4(運動機能障害)で銀メダルを獲得した宇田秀生(34=NTT東日本・NTT西日本)が9日、24年パリ大会での金メダル獲得に意欲をみせた。宇田はこの日、世界シリーズ横浜大会を開催する同市の山中竹春市長(49)を訪問。銀メダル獲得を報告するとともに、同大会の開催に感謝した。

横浜大会で過去3回表彰台に立っている宇田は「街の真ん中で行われるレースは世界でも珍しい。応援も多くて楽しい」。山中市長が「49歳からでも(トライアスロンは)できますか」と興味を示すと「よろしければ、僕がお教えします」と笑顔で話した。

銀メダル獲得後はあいさつ回りやイベント参加など多忙を極め、亜紀夫人や2人の息子とゆっくり過ごす時間も「ほとんどなかったですね」。休む間もなくトレーニングを再開し、12日からは合宿も控える。

11月20日にはパリ大会の詳細が発表され、種目数は東京の8から11に増加。選手数も80人から120人へと増えた。「もちろん、意識しています」。東京大会の1年延期で、次のパリまでは3年ない。「すぐですよね。頑張ります」と、自らに気合を入れるように話していた。【荻島弘一】