リオデジャネイロ五輪の日本代表選手団は24日、都内で帰国会見に臨み、橋本聖子団長(51)は、東京五輪33全競技メダルの目標を掲げた。

 日本代表選手団の橋本団長が20年東京五輪に向け、壮大なメダル獲得計画をぶち上げた。「東京五輪で開催される33競技で、各競技最低でも1つメダルを取る」。日本五輪史上、過去に例のない全競技メダル宣言だ。

 例外もあるが基本、五輪の開催国は各競技、予選を免除され出場できる。東京ではリオ五輪で実施された28競技に加え、追加競技として野球・ソフトボールなど5競技が加わり33競技が開催予定。橋本団長は「1競技1メダルが、自国開催の最低ライン」と厳しい条件を突きつけた。

 リオ五輪では史上最多41個のメダルを獲得した。日本オリンピック委員会(JOC)は、東京でメダル獲得数・国地域別3位以内を目標に掲げる。そのためには「メダル総数は(リオの)倍増以上」。つまり82個以上のメダルを狙う。リオでは米国の121個に次ぐ2位に相当するメダル数だ。

 それには「選手もそうだが指導者の育成が大事」。JOCはナショナルコーチ育成のため、アカデミー事業を行っているが「もっと(指導者を)増やしたい」。東京五輪まで、残りわずか4年。全競技メダルと82個以上のメダル獲得へ、既にスタートは切られている。【吉松忠弘】