八木かなえ(24=ALSOK)が6位となり、2大会連続出場で初の入賞を果たした。

 同競技は重量の申告によって、AとBに組み分けされる。グループAは申告重量の上位7人。先に行ったBグループで1位となり、その時点で目標としていた8位入賞が確定。Aグループの結果により、6位に浮上した。

 前日6日の女子48キロ級で銅メダルを獲得した三宅宏実(30=いちご)と同じスナッチ81キロでスタート。1本目、2本目と失敗したのも一緒だったが、3本目で成功。ジャークでは1本目の101キロを失敗したものの、2本目で同じ重量を上げ、3本目は105キロを成功させた。合計186キロと、自己記録の199キロに遠く及ばなかったため「調子は良かったので、スナッチ85、ジャーク110は出したかった。ロンドンよりも順位を上げたことは収穫ですが、素直に喜べない」と納得は出来なかった。だが、グループA終了時に6位の結果が出ると「自分のベストを超えられていたら、メダルも見えてきた大会。悔しいというより、希望が見えた」と笑顔も出た。

 高1から指導を受けてきた横山コーチが、代表チームの指導者制限のためリオ入りできなかったことも影響はあった。9年間で同行しなかった国際大会は過去1度しかない。「コーチの部分とか、いつもと違うというのは、変に緊張してしまう部分。安心できない部分はやっぱりありました。結果が全然ダメだったので、先生の存在は大きいなとあらためて思う」。すぐにメールで報告すると「お疲れさま。いちからやり直しましょう」との返信に「ゲキオコ(激怒り)でしたね」と苦笑いした。申告の重量も三宅義行監督に任せることになり、確実に上げられる81キロを設定。それによりBグループになってしまったため、Aグループの強豪と直接戦えなかった気持ちの低下は否めない。

 今後は「国体とかもあるので、気持ちを切り替えてストイックにいきたい」と前を向いた。20年東京五輪も次の目標。「ロンドンからリオまではあっという間だったので、東京までもあっという間なんだろうなと思う。4年間頑張ってきたことが一瞬で終わっちゃった。悔しい思いしかないので、三度目の正直で結果を出したい。ロンドンの12位から6位と半分になったので、東京では、また半分になれたらいいかな」とメダル獲得を新たな目標に掲げた。