レスリング女子58キロ級の伊調馨(32=ALSOK)が10日、成田空港からリオデジャネイロへ出発した。

 女子史上初となる4連覇に向けて「1人1人自分以外はライバル。誰と戦ってもいいように、万全の状態で臨めるよう、気を抜かずに頑張りたい。ロンドン以上の試合を見せて、金メダルを取れるように頑張ります」と抱負を語った。

 長旅対策として、この日、午前に出発した同53キロ級の吉田沙保里(33)はエコノミークラスからビジネスクラスに変更したが、伊調も自費でプレミアムエコノミーにアップグレード。女子史上初の4連覇へ万全を期した。

 空港には姉の千春さん(34)が激励に訪れた。アテネ、北京五輪の銀メダリストでもある最大の理解者から「試合が終わった時に笑顔でいて欲しい」とエールを受け、力強く握手を交わした。また激励の手紙も手渡された。千春さんも馨の試合に合わせ、リオデジャネイロへ向かう。前人未到の金字塔へ心強い存在となりそうだ。

 また63キロ級の川井梨紗子(21)、69キロ級の土性沙羅(21)、75キロ級の渡利璃穏(24)も同便で出発した。