日本が米国を下し、前回実施された08年北京五輪に続く金メダルを獲得した。

今大会、リーグ戦では5試合中、4試合で登板。好救援で何度もピンチを救ってきた後藤希友(みう)投手(20=トヨタ自動車)は、この日も6回に上野の後を受け継ぎ、マウンドへ。「今までの4試合登板したときとは違う空気を感じていて、初戦よりさらに緊張した。高ぶっていたのか、興奮していた。ちょっとひやひやしちゃいました」。

安打こそ許したものの、味方の好プレーもあって無失点で切り抜けた。優勝の瞬間は一目散にマウンドに駆け寄り涙を流して選手と抱き合った。「最高にうれしい。テレビごしで見てくださって、マウンドに声が届いた。国民のみなさまが応援してくれていると感じながら投げられた」と興奮気味に話した。

決勝でも1三振を奪い、5試合10回2/3を投げ22奪三振。金メダルの立役者となった。「一生に1度しかない東京五輪を人生の中で経験できた。日本で開催されるのは現役の中でないと思う。すごく最高な経験ができた」。最年少後藤が、圧巻の投球で日本の優勝に貢献した。