個人4位の敷根崇裕(23=ネクサス)西藤俊哉(24=セプテーニホールディングス)松山恭助(24=JTB)とリザーブの永野雄大(22=ネクサス)で出場している日本が3位決定戦に回った。

準決勝で世界ランキング3位のフランスに敗れた。同6位の日本は格上を相手に第3ピリオド(P)まで15-11とリード。第6P途中まで28-28と対等に渡り合ったが、第8Pを終えて8点ビハインドの32-40。ここから最終の第9Pに主将でアンカーの松山が1点差の42-43まで迫る驚異の追い上げを見せたが、最終的に42-45で力尽きた。

この種目では、太田雄貴やUberEats(ウーバーイーツ)のアルバイトで有名になった三宅諒ら12年ロンドン五輪の銀メダルが最高だったが、並ぶことはかなわなかった。ただ、平均年齢23歳の若いチームには銅メダルのチャンスが残っている。

初戦の準々決勝では世界ランク3位のイタリアに逆転勝ち。第2Pから第8Pまでリードされる苦しい展開だったが、1点ビハインドの39-40で迎えた最終Pに松山が6-3で計45-43とした。その相手は、個人の16年リオデジャネイロ五輪金メダリストで、今大会は銀メダル獲得のダニエレ・ガロッツォという快挙だった。

7月30日には団体の男子エペ日本代表が、日本フェンシング界の悲願だった初の金メダルを獲得。松山はツイッターに「すごい!凄すぎる優勝!俺らも金メダル欲しいですが、まずは初戦のイタリアに全てをかけて戦います。一歩づつメダルに近づけるよう頑張ります」と投稿。「日本人でもフェンシングで勝てることを証明してくれた日だ!悔しい気持ちもありますが、心からおめでとうございます!!」(ともに原文まま)と先を越された複雑な思いをにじませ、祝福し、刺激を受けていた。

その松山に率いられ、競技最終日に出陣した日本の“お家芸”男子フルーレ。種目では通算2つ目のメダル獲得をかけ、夜の3位決定戦で世界ランク1位の米国と対戦する。【木下淳】