体操男子団体で銀メダルに輝いた萱和磨(24=セントラルスポーツ)が14・900点で銅メダルを獲得した。

演技後のインタビューでは「すごく、このあん馬は、レベル高いことは分かっていた。今まで出た国際大会の中でも一番レベル高くて。どうしようかな、メダル取れるのかなと思っていた」と正直な感想を口にした。その中で、冷静に自身と向き合った。「相手のことは関係ない。自分のことに集中しようと、集中した結果の銅メダル。うれしかった。でもやっぱり、金メダルが欲しいんだなと思いました」と悔しさをあらわにした。

団体総合の銀に続き2個目のメダルを獲得し、既に目線はパリ五輪に向けている。「団体決勝でメダルを取った時から、この(あん馬は)パリに向けての銅メダルと思っている。やっぱり満足はしたくない。金メダルを取りたい。今すぐにでも練習したい」と飽くなき探求心をのぞかせた。

萱は予選では、14・833点。決勝進出した8人中、7位の成績で決勝に進出。決勝の舞台では8人中、6番目に演技をスタート。演技開始前に「よろしくお願いします」と大きな声で気合を入れ、ミスなく終えた。演技後には「よっしゃー」と満足げの表情でガッツポーズを決めた。日本のあん馬のメダルは、04年アテネで銅の鹿島丈博氏(41)以来、17年ぶりとなった。