種目別のあん馬で初出場の亀山耕平(32=徳洲会)が14・600点で5位に終わった。8人中、最後の演技者となったが、堂々たる演技を披露した。それでも、メダル圏内には届かず。7月24日に行われた予選は15・266点で2位タイの成績で通過していた。

演技を終えてのインタビューでは「本当に感謝と喜びでいっぱい」と振り返った。感謝を伝えたい人は誰か聞かれると「家族、あとは自分はリオで落選してしまって、所属の徳洲会の米田監督に『辞めてまうと、もったいないやろ』と言ってもらえて、そこからの5年間頑張ってきたので、監督と、本当にマンツーマンでコーチしてくれた佐野コーチと、いろんな人に支えてもらって引っ張ってもらった。みなさんに心からありがとうございましたと伝えたい」としみじみ語った。

13年世界選手権の種目別あん馬で、日本人では03年の鹿島丈博以来2人目となる優勝を飾ったが、16年リオ五輪出場は逃した。「(この場で)出たのが実力。難しい演技構成に挑んだ中、本当はもっと…。うん。でもしょうがない」と悔しさがあふれた。初の五輪の舞台。「震える喜びというか、ずっと夢の中にいたような感じでした」と涙を抑えることはできなかった。