北園丈琉(18=徳洲会)は12・333点で6位だった。

1回目の離れ技で失敗して落下すると、立て直しを図ったものの2度目の落下を喫した。その後は躍動感のある演技を披露し、着地を終えると笑顔を見せた。個人総合決勝では5位。個人種目での表彰台はかなわなかった。

2度の落下が響いた結果に「今日はこの最後の舞台を楽しんでやり切ろうと思ってたけど、悔しい思いがあります」と唇をかみしめた。

五輪3カ月前に右肘を剥離骨折するなど、難しい調整の中で本番を迎えた。「あのときはここにこられるなんて思っていなかったけど、いまオリンピック終わって振り返ったら、悔しさしか残らなかったなという思いがあるので…」と話すと涙ぐんだ。

次は3年後の24年パリ五輪。「日本の頼れるエースに、あと3年でなれるように、練習頑張りたい。本当に僕は周りの人に支えてもらってここにこられた。このオリンピックを通してもっと演技で恩返ししたかったけど、それができなくて、本当にパリで必ず結果で恩返ししたいと思う」と、目を真っ赤に腫らしながら誓った。