東京五輪バドミントン男子シングルス金メダル候補で、世界ランキング1位の桃田賢斗(26=NTT東日本)が12日、オンラインで会見し、今年4月から所属先と実質的なプロ契約を結んだことを明らかにした。

所属先であるNTT東日本の須賀隆弘監督は「より競技に集中できる環境となり、バドミントン発展のために活動しやすいような契約形態に変更した」と説明。契約内容の詳細には言及しなかったものの、「プロ契約と捉えていただいて差し支えないが、これまで同様に社員の一員で、チームの一員であることに変わりはない」と説明した。

チーム関係者によると、プロとして所属契約を結び直したイメージに近いという。従来は総務人事部の一員として社業も行っていたが、今後はバドミントンに集中していく。桃田は「より気が引き締まるし、結果で恩返ししないと。責任を持って頑張りたい」と誓った。

4日前に取材対応した際は、メダルを意識した金色メッシュのヘアスタイルだったが、この日は髪の色を黒に戻して登場。前日に美容室に行ったそうで、「いつも美容師さんにお任せしている。黒くなったけれど、少しずつ色が落ちてくると思う」と話した。

開幕が迫る東京五輪については「1つの節目、集大成」と表現。「感謝の気持ちをコートでしっかり表現したい」と語った。