東京五輪・パラリンピック組織委員会は18日、国際オリンピック委員会(IOC)のトーマス・バッハ会長(67)やIOC理事、五輪関係者を招いた歓迎会を東京・元赤坂の迎賓館で開き、約40人が出席した。

日本側からは菅義偉首相や東京都の小池百合子知事、組織委の橋本聖子会長、森喜朗前会長、丸川珠代五輪相や日本オリンピック委員会(JOC)の山下泰裕会長らが出席。バッハ氏を乗せた車はパトカーに先導されて迎賓館に入った。迎賓館正面前には、取材陣や散歩中の人らが一時は100人以上も詰め掛けた。SPや警察官が多数配置されるなど、普段は静かな一帯が物々しい雰囲気に包まれた。

歓迎会開始と同時刻に、迎賓館近くにはデモ隊が集結。「不要不急のパーティーやめろ」「ぼったくり(男爵)は帰れ」「五輪は中止」と声を上げた。

出席者によると、橋本氏や首相らがあいさつし、ピアニストの辻井伸行さんの演奏が披露された。食事や酒類は提供されなかったが、緊急事態宣言発令中に大人数での会合はふさわしくないのではと批判が相次いでいる。歓迎会は午後7時半ごろまでの約1時間で終了した。