東京五輪・パラリンピック組織委員会は7月31日、観光目的で選手村から外出したとして、選手村に滞在していた大会関係者のアクレディテーションカード(参加資格証)を剥奪したと明らかにした。開幕後では初めて。柔道男子ジョージア代表の銀メダリストで、66キロ級のバジャ・マルグベラシビリと73キロ級のラシャ・シャフダトゥアシビリで、ともに銀メダリスト。それぞれ阿部一二三(パーク24)と、大野将平(旭化成)に敗れた。

2選手は東京タワー観光をしていたとされ、広報担当者が「目に余る事例」とプレーブック(新型コロナ対策ルール集)違反だったと認めた。組織委は「剥奪された方は、東京大会の会場には立ち入ることができない」と“追放”し「一般論として選手村から観光目的で外出することはあってはならない」とコメントした。

管理責任については「各選手団のCLO(各組織のコロナ対策責任者)にお願いしている。所属アスリートを含む全ての関係者をCLOに管理いただくのが本来の形」。選手はプレーブックで競技、練習会場と選手村の往復に行動が制限されており。観光地訪問は禁じられている。【木下淳】