国際パラリンピック委員会(IPC)のアンドリュー・パーソンズ会長が19日、滞在先のホテルからオンライン会見に臨んだ。1年前より感染拡大が続く状況下で24日に東京パラリンピックが開幕する。開催を疑問視する質問に対し、パーソンズ会長は「たしかに東京での感染者が伸びていることは事実だが、それは五輪が行われたからではないと思っている」と述べた。

その理由についてパーソンズ会長は「オリンピック関係者の陽性率は非常に低く抑えられている。陽性者が見つかった場合には直ちに隔離された」と指摘。「感染件数をご覧になってフラストレーションを持つのは理解できるが、必ずしも正しくない形で関連付けるのは避けたい。オリンピック・パラリンピック大会が日本で行われることと、今回の感染拡大は関係ないと思っております」とあらためて関連性を否定した。

大会開催で新型コロナウイルスが国内でさらに拡大した場合の責任について「責任に関してはIPCが受け止めるものではない」とした。