東京オリンピック(五輪)・パラリンピック組織委員会は20日、都内で大会の新型コロナウイルス感染症対策を話し合う会議、専門家ラウンドテーブルの第5回会合を行った。

座長を務めた川崎市健康安全研究所所長の岡部信彦氏は「議題は主に五輪の総括と、それを踏まえた上でパラリンピックにどう応用していくか。ようやく前半(五輪)が終わってハーフタイムという感覚。前半戦もきつかったけれども、大きな(感染)爆発はなかった。ただ、五輪の開幕時と現在では感染状況に大きな違いがある。パラリンピックで五輪と同じことをやっていたのでは具合が悪いのではないか」として、より細やかな対策を求めた。

また、パラリンピック開催の意義について「もっと説明すべきでは」との提言もした。組織委の中村英正メインオペレーションセンター(MOC)チーフは「早急に対応を考えていきたい」と受け止め、選手村に出入りする国内関係者の検査数を増やすことなどを検討すると明らかにした。

五輪の検査結果については、7月1日から閉会した8月8日まで空港検疫検査が4万2861件で陽性者37人、陽性率は0・09%だった。選手村のアスリートらに毎日検査を課し、メディアや業務委託スタッフ、ボランティアに対しては役割に応じて4日に1回などの頻度で行っていた大会中のスクリーニング検査については、アスリート等が28万9893件で陽性者35人の陽性率0・01%、大会関係者が38万6896件で同128人の0・03%、合計が67万6789件で163人の0・02%だったと公表した。

このデータを受け、中村MPCチーフは「来日前に2度の検査をお願いしたプレーブック(コロナ対策ルール集)などで、水際でかなり防げたのではないかと思っている。これが『大過なく』五輪が終わった根拠の数字ではないか」と総括した。

入国者に占める感染者数も、6月のシミュレーションでは最大586・8人(陽性率0・63%)と見込んでいたが、実際は168人(陽性率0・39%、11日時点)で「感染者数は想定の範囲内」だったとの試算結果も出した。