女子バスケットボールは車いすも旋風の予感だ。日本は1次リーグ初戦でオーストラリアに73-47で勝利した。

アカツキファイブのように、大きく劣る高さは俊敏な攻守の切り替えと組織力で補った。第2Qの残り1分30秒まで30-28。一進一退の攻防だったが、中盤以降に点差を広げた。開催国枠で3大会ぶりとなる出場。近年、国際大会で勝てていなかった格上を撃破し、最高の船出となった。大黒柱の藤井郁美は「次につながるスタートを切れた。自信につながる」。接戦の予想を覆す26点差の快勝だった。

東京五輪の女子バスケは、日本が初の銀メダルと飛躍した。合宿所が同じ時もあり、チームカラーも似ている。チーム最多16得点の北田は「小さくても勝てると勇気づけられた。同じ日本人でできるのだから自分たちでもできる」と力にした。目指すは00年シドニー大会以来のメダル獲得だ。