ホーム 東京オリンピック2020 サッカー ニュース RSS 【澤穂希】勝ちたい思いあった? 全体的に運動量もアクションも少ない [2021年7月24日22時30分] 日本対英国 試合終了後、英国に敗れがっかりした様子のなでしこジャパン(撮影・佐藤翔太) <東京オリンピック(五輪):サッカー・日本0-1英国>◇24日◇女子1次リーグE組◇札幌ドーム サッカー女子の日本(FIFAランク10位)は英国(同6位)に0-1で敗れ、今大会初勝利は挙げられなかった。 高倉麻子監督(53)は21日初戦カナダ戦(1△1)から先発5人を入れ替えて臨み、格上相手に前半をスコアレスドローで折り返す善戦を見せたが、後半29分に失点した。2戦を終え、1分け1敗で1次リーグE組1位突破の可能性は消えた。 ◇ ◇ ◇あえてチームのために、厳しく言いたい。カナダ戦の修正は出来たか。それは? 勝ちたい、失点をしてはいけない、そういう思いがあったか。全体的に運動量もアクションも少なかった。この試合にかけている思いが、全く伝わらなかった。高倉監督になってから積み上げてきたものが、この大会で出ているか分からない。無駄にならないように、持っている力を全員が出してほしい。失点の場面も、防げたとは思う。得点したホワイトは高さがあるからクロスも上がってくる。クロスをさせないためにスライディングはあったのか。GK山下とMF中島が交錯。どっちが競り合いに行くのか、声は出ていたのか。周りも声をかけていれば、相手の得点は防げていたと思う。守備に工夫が必要。CBが持ち運べば、相手も来るから間が空く。淡々とボールを回すだけでは、相手は守備がしやすい。自分たちがやられて嫌なことをしないと。連係連動もバラバラ。前が行っても、後ろが付いていかない。私だったら前からプレッシャーを与え、少しでもコース限定させる。それが見えない。その中でMF杉田は良かった。守備でも、縦を切ったり、体の使い方がうまかった。真ん中でプレーした方が、チームとしても生きたのではないかと思う。(澤穂希、元日本代表)