女子日本代表(FIFAランク10位)は同チリ代表(同37位)に1-0で勝ち、自力での決勝トーナメント進出を決めた。

準々決勝進出のために勝利が欲しい日本は、開始25秒で岩渕が、前半2分には菅沢がシュートを放つなど、立ち上がりから積極的にゴールを狙う。同17分には抜け出した杉田のシュートは相手GKが好セーブ。同21分には杉田のスルーパスを受けた岩渕がペナルティーエリアに進入してシュートも、DFにブロックされた。同36分の長谷川のミドルシュートはわずかに左に外れた。

チリは決定機こそ少ないが、粘り強い守備を続ける。

日本は後半開始から田中を投入。田中はすぐにCKに合わせたシュートを2回試みるが、決まらない。同8分の岩渕のシュートもGKがキャッチ。同13分には相手FWウルティアにペナルティーエリア手前まで迫られるが、熊谷が進入を防いだ。同14分、途中出場の遠藤のシュートは右に外れた。

日本は主導権を握りながら押し込む流れが続くが、ゴールが遠い。

苦しむ中で、試合が動いたのは後半32分。

ゴール前で、FW岩渕のポストプレーからFW田中が抜けだし、値千金の決勝弾を決めた。

銀メダルを獲得した12年ロンドン大会以来の白星。2試合を終えた時点で1分け1敗と苦しみながらも8強入りを決めた。

▽高倉監督 前半からいい形を作れていたが、なかなかゴールを割れなかった。焦れずに貫き通して、我慢しながらの勝ち点3になった。

▽FW田中 自分らは勝つしか道が残っていなかった。どんなに外そうが、最後1本決めたら後ろが守ってくれると信じた。(カナダとの)初戦ではPKを外しちゃったけど、みんなのおかげで取り返すことができた。みんなに感謝したい。