東京オリンピック(五輪)サーフィン代表の五十嵐カノア(23=木下グループ)が18日、オンライン取材に応じ「今までの中で一番サーフィンの調子が良い」と好調ぶりをアピールし、五輪で実施される競技で栄えある初代王者を狙うと宣言した。「今までサーフィンを知らない人にも、五十嵐カノアのことを知ってもらえる」と、五輪を自分をアピールする絶好の機会と捉えている。

プロ最高峰チャンピオンシップツアー(CT)年間6位に付ける五十嵐が、充実の仕上がりを口にした。「もう準備はできているので」と自信をみなぎらせた。1回戦で早くも同じCT参戦選手のモライス(ポルトガル)やフローレス(フランス)らと対戦するが、ライバルたちのことは考えない。いかに良い波をつかみ高いスコアを出せるか。やってきた準備を信じて「良いサーフィンを見せる」ことにフォーカスする。

五輪代表が決まってからは「プレッシャーで眠れなかったこともありました」と打ち明けるが、今では「プレッシャーに逃げてはいけない。力にするようにしています」。大会会場の千葉県一宮市の釣ケ崎海岸の波に合わせるため体を絞り、体重は2キロほど減量。持参した12本のサーフボードで最後の調整を図り、五輪の舞台で表彰台の頂点を狙う。