女子400メートルリレー予選で日本(五十嵐千尋-池江璃花子-酒井夏海-大本里佳)は2組に登場して3分36秒20で5位だった。

池江にとっては16年リオデジャネイロ五輪に続く2度目の五輪。今大会は個人種目にエントリーせず、リレーで最大3種目に出場する可能性がある。

400メートルリレー予選は競泳第1日の種目。「日本新記録を出して、決勝に残りたい」と話していた。2度目の五輪で競泳ニッポンに勢いをつける活躍を、メンバー4人で誓っていた。

何度聞いても切なくなる。19年2月に白血病を公表。10カ月の闘病生活で髪は抜けて、体重も18キロ落ちた。昨年8月の復帰レースでは「細い体を見せるのが少し恥ずかしかった」。そこからみるみるアスリートらしい体形となった。

4月の日本選手権では4冠プラスリレー代表を獲得。大目標としてパリ五輪を掲げていたが、思わぬ形で東京切符を獲得。涙に暮れた。

東京五輪はコロナ禍で紆余(うよ)曲折をへた。「2カ月前は五輪はないんじゃないかなと思った。複雑な気持ちはありますが。与えられたリレーで役割を発揮したい」と2度目の五輪でスタート台に立っていた。【益田一弘】