本命種目で金メダルを期待された瀬戸大也(27=TEAM DAIYA)は、4分10秒52で4組5着、全体9位で決勝進出を逃した。積極的な泳ぎで、スタートのバタフライから先頭。背泳ぎ、平泳ぎとトップを守り、300メートル通過時点では2位以下に1秒7以上の大差をつけていた。だがラストの自由形で失速した。

レース後は「今まで練習してきたことを確かめながら、やっていた。自分でもちょっと信じられないです。(前回銅メダルの16年)リオで予選をけっこういってしまって、決勝で(タイムが)上がらなかったということがあったので、そういう経験も踏まえて、かなり泳ぎの方は良かったと思っていた。『明日、しっかりと上がるように泳げばいいや』という感じで泳いだんですけど、自分の読みというか。(決勝に)進められなかったので残念です」。混乱しているのか、暗い表情を見せず、はきはきと答えた。

泳ぎそのものには手応えを感じていたようだが「決勝ラインが速かった」と、周囲のタイムが予想以上で、ラストの自由形で同組5位にまで沈んでいることにも、気付いていない様子だった。

「タイムも速いだろうなと思っていたけど、それ以上に速かった。2種目は、しっかりと(決勝に)コマを進められるようにしたい」と200メートル個人メドレー、200メートルバタフライという、残る個人出場種目での巻き返しを誓った。