大坂が初めて「金メダル」宣言だ。母国で悲願のオリンピック(五輪)金メダルを狙う世界2位の大坂なおみ(23=日清食品)は、同49位のビクトリヤ・ゴルビッチ(スイス)に6-3、6-2で勝ち、3回戦に進出。「もちろん、金メダルを狙いたい」と、初めて目標を金メダルに定めた。

この日の相手は、バックが逆回転のスライス球など、多彩な球種で相手を翻弄(ほんろう)するタイプ。しかし、大坂は「1回戦もバックがスライスの選手で練習になった」と、丁寧に対応。1度も自分のサービスゲームを失うことなく快勝だ。

五輪デビューを勝利で飾った1回戦後は、ご機嫌で、テレビ2局、通信社や新聞のグループには、英語、日本語など3カ所で報道に対応した。テニス界とは違い、ミックスゾーン(報道対応通路)という初のシステムでも、笑顔を絶やさなかった。

この日も積極的に、ミックスゾーンで報道陣に対応。「自分が何をしなくてはいけないのか、ちゃんと分かっていた」と、気持ちも頭もクリア。「髪の毛? 赤と白で、何もかも(日本を)代表していると見せたかったの」と、ピンクの編み込みは、日本代表の証しであることも明かした。

5月の全仏開幕前に、自身のSNSで選手の心のケアができていないとして、会見の拒否を宣言。1回戦勝利後に会見を拒否し、1万5000ドル(約165万円)の罰金を科された。2回戦を前に、やはり自身のSNSで、4大大会初優勝を遂げた18年全米以来、「うつ症状」に悩まされてきたことを告白していた。