重量挙げ女子49キロ級で東京オリンピック(五輪)代表の三宅宏実(35=いちご)が、無観客開催への思いを語った。

12年ロンドンで銀、16年リオデジャネイロ五輪で銅。そして5大会連続出場は夏季五輪の女子では柔道の谷亮子さん以来2人目になる。経験豊富な来歴から「率直にさみしいなという気持ち。アテネ、北京、ロンドン、リオ…。会場が満員で迫力ありましたので」と振り返った。ただ、新型コロナウイルスの感染防止の観点からの決断は十分に理解している。その中での試技。「でも、こういうご時世で、テレビなどで、見てもらえてうれしいし、晴れの舞台に元気な姿で立ちたい」と決意を述べた。

1964年の東京大会ではおじの義信さんが金メダルを手にした。57年後の東京で、自分が出場することに「なにかきっと、縁があるのかな。東京に出場できて、どういう結果になるかわからないですが、最後まで何があるか分からない。その日までに準備したい」と誓った。