日本代表バヒド・ハリルホジッチ監督(63)が日刊スポーツなどのインタビューに応じた。
昨年3月に就任しW杯アジア2次予選は5勝1分けでE組首位に立つ。事あるごとに日本サッカーに物申す強烈なキャラクターで存在感を示す指揮官が大いに語った。
元日付紙面では掲載しきれなかった部分も含め、新春ロングインタビューとしてお届けする。【取材、構成=八反誠】
◆どんな話題も、どんな視点もその先はすべてフットボールになる。ある意味、分かりやすい。サッカーへの情熱はいい意味で病的でもある。ワーカホリック。ではプライベートはどうか。興味がある。
「ちょっと話がそれましたけど、生活面での適応はうまくいったと思います。日本の皆さんと一緒で仕事が好きですし、責任感も、もちろんあります。フットボールへの情熱が衰えたことはありません。日本の勤勉性と私の勤勉性が、いまのところは、うまくいっていると思います。勤勉な人でなければ、私と一緒には働けません。
プライベートではよいレストランもたくさん見つけました。京都にも行きました。私が公の場に顔を出すと、いきなりドンと人が(集まって)きて、みなさんに迷惑がかかってしまいます。そういうところに顔を出すことは、できれば避けたいんですが」
◆大柄で眉間にしわを寄せ、怖い顔をしている。だがサービス精神旺盛。空港や視察先の会場ではよく子どもたちにサインし、写真撮影にも応じている。注目されることは、嫌いではないようだ。
「日常の生活をちょっと披露しましょう。朝は1時間以上走って、それからオフィスに来て(午後)6時くらいに帰るという生活です。7時に帰ることもありますが。そういった生活を繰り返しています」
◆一体何を食べているのか? ここも気になる。「夜は何を食べているのか」の質問に、部下のフランス人スタッフも大好きな「弁当」を挙げた。
「ベントーです(笑い)。もちろんレストランにも行きますし、スーパーで買って食べることもあります。ただ、フランスのワインは欠かせません。日本では見つけられないようなワインも、フランスから持ってきています。
アシスタントのフランス人コーチたちは、本当に日本食が大好きです。彼らは信じられないくらい、いろいろな日本食を食べています。私も、日本のスープが大好きです。みそ汁は大好きですし、うどんやそばも大好きです。
はしも使えるようになってきました。使い過ぎて、指がちょっと変な方向に曲がりそうになりましたけど(笑い)。努力して適応しようとしているところです」
◆食事の話も、いつしか仕事=フットボールに。すべての話はサッカーに通ず-。これがハリル流ということだ。
「私は適応しながら仕事を熱心にするタイプなので、いまのところ、うまくいっていると思います。1年目はもちろん難しいことがたくさんあるものだと思っていました。Jリーグの選手を、ほぼ1人も知らない状態で来ました。だから、試合を何度も見に行きました。映像も何試合も見ました。スタッフ全員で試合をカバーして、すぐに会議をして、選手の特徴を把握しました。
いまのところ、日本の興味深い選手は、ほぼ発見できました。彼らが何をもたらしてくれるかも、分かりました。これまでA代表で先発出場していなかったような選手も1人、2人と見つけました。もっともっと努力してほしいということを、これからも伝え続けていきたい。特に探しているのはFWです。フィジカル的にもっと強い選手など、いろんな選手を探しています」(続く)

