【天安(韓国)26日】サッカーU-20(20歳以下)W杯韓国大会に出場している日本代表のFW田川亨介(18=鳥栖)が、今日27日の1次リーグ最終戦のイタリア戦で初めて先発することが濃厚となった。勝てば自力で16強入りする大一番に向けて約1時間の調整の最終調整。ミニゲームでFW岩崎と2トップを組んで連係を確認した。

 田川は181センチの恵まれた体格に加え、50メートル6秒台前半のスピードを持つ。馬力あるドリブル突破からのシュートが武器だ。ピッチに立てば大会初出場で、0-2で敗れた24日のウルグアイ戦での重傷で離脱したたエースFW小川の穴を埋める役目を託される。「(小川)航基くんの分まで点をとってチームを救えるように頑張る」と、言葉に力を込めた。

 ここまで2戦は出場なしと悔しい時間を過ごした。先発メンバーが発表された後も、試合後の食事の後も、ホテルのトレーニング室に向かった。「俺はやれるんだ」と自分に言い聞かせながら、スクワットや体幹トレーニングを重ねてきた。エースの離脱という思わぬ形だが、出番はきた。鳥栖のイタリア人のフィッカデンティ監督には「イタリアから点を取ってきます」と宣言してきた。有言実行のゴールを奪ってみせる。【岡崎悠利】