サッカーU-20(20歳以下)W杯韓国大会で決勝トーナメントに進出した日本代表は30日にベスト8進出をかけてベネズエラと対戦する。29日は試合会場である大田W杯スタジアムのピッチを視察したあと、午後5時ごろからスタジアムの練習場で約1時間の調整を行った。

 ウオーミングアップ後はセットプレーで守備を確認。DF中山雄太(柏)、冨安健洋(福岡)の両センターバックに加え、サイドバックにはDF藤谷壮(神戸)と杉岡大暉(湘南)が入った。

 その後はMF市丸瑞希(G大阪)をフリーマンにして8対8での実戦練習をハーフコートで行った。両サイドは左にMF三好康児(川崎F)、右は大会3得点と絶好調のMF堂安律(G大阪)がそれぞれ先発する見通し。2トップはFW高木彰人(G大阪)がFW岩崎悠人の相棒として抜てきされることが濃厚となった。飛び級で選出されている15歳のFW久保建英(東京ユース)は再びベンチスタートの見通し。今大会で初先発の高木は「運動量など、自分の持ち味も出したい」と意気込みを語った。

 中3日のベネズエラに対し、中2日で臨む日本。内山篤監督は「全体的に(動きが)重いのは当然。先制点を取られているので、入りがいい試合になれば後半にチャンスはくると思う」と見通した。3試合で10得点を挙げている相手に対し、日本の守りはここまで5失点、無失点はゼロ。守備が得意なMF原輝綺(新潟)は「1対1では仕掛けてくる。数的優位を作れるようにしたいが、まずは球際やルーズボールに気をつける」とスピードあふれる相手の攻撃を警戒した。