日本は29日、勝てば6大会連続出場が決まるW杯アジア最終予選のオーストラリア戦(31日、埼玉)に向けて会場で非公開で調整した。

 約2年ぶり招集のMF柴崎が、世代交代への意欲を言葉にした。今回は09年U-17W杯などを戦った「プラチナ世代」と呼ばれる92年生まれ組が自身を含め5人。「長い目で見ると、こういう年代が出てこないと未来がない。今、中心でやっている人たちを飛び越えていく自覚を持っている」。DF昌子に続く日本代表での定位置獲得に目を輝かせた。

 今年1月末に鹿島からスペイン2部テネリフェに移籍し、海外でのプレーを初体験した。最初は環境の変化に苦労したが、チームをプレーオフに導くなど実力が認められ、今季から1部のヘタフェ入り。プラチナ世代の背番号10からスペインリーグ日本人初の10番に成長。攻撃的なポジションを多様に求められる中、開幕2戦連続先発。「プレーの幅は広がった。代表でもどこでもやれると思っている。鹿島時代から大一番は慣れている。勝利を飾ってW杯切符をつかみたい」。存在感を増して帰ってきた。