18年W杯(ワールドカップ)ロシア大会の組み合わせ抽選会がクレムリンで行われ、6大会連続出場の日本はポーランド、コロンビア、セネガルとの1次リーグH組に入った。

 インテルミラノの日本代表DF長友佑都は、絶好の雪辱の舞台と捉えている。組み合わせ抽選会を受けて共同通信の取材に応じ、前回大会で完敗したコロンビアと当たる1次リーグH組に入ったことに「W杯の借りはW杯でしか返せない。初戦で全てが決まるのがW杯。そこでもう一度、コロンビアとやれることに運命的なものを感じる」と語った。

 競技人生を懸けて挑んだ2014年ブラジル大会を「自信を持って臨み、無残に散った」と振り返る。コロンビアに1-4で屈して未勝利のまま1次リーグ敗退が決まった翌日には落胆を隠せず取材陣の前で泣き崩れた。因縁の相手との再戦は願ったりかなったりだ。

 セネガル、ポーランドも入ったH組に優勝候補の前評判がある強豪はいないが「どこに入っても厳しいことに変わりない」と警鐘を鳴らす。格上に食らいつく謙虚な姿勢が必要で「2010年南アフリカ大会のように、守って守ってという(戦い方の)イメージが大事。ハリルホジッチ監督が求めるサッカーを体現したい」と強調した。

 燃え尽き状態を乗り越えて臨む自身3度目のW杯を「集大成の大会」と位置づける。「ブラジルでは僕自身、サポーターの皆さんも空虚感や寂しさを感じさせてしまった。今度は共に勝利をつかみ取り、共に喜びたい」と意欲をかき立てた。