日本代表とU-21代表(東京五輪世代)の森保一兼任監督(50)が26日、FIFAの会議と表彰式(ロンドン)への出席を終えて帰国した。

東京・JFAハウスで取材に応じ「表彰式は華やかでした。スケジュールはタイトでしたけど、有意義な時間でした」と振り返った。23日に行われた会議は、ワールドカップ(W杯)ロシア大会を総括するフットボール・カンファレンス。各国代表の監督が一堂に会した中、CKからとペナルティーエリア外のシュートによる得点率が過去2大会を上回った分析がTSG(技術研究グループ)から報告され「世界のスタンダードを生かしていきたい。日本人の走行距離、スプリントが素晴らしかったことも再確認できたので、日本人の特長も考えてチームづくりしていきたい」と刺激を受けた。

フランスのデシャン監督やドイツのレーウ監督にはあいさつしたといい、現役時代に師事した元サンフレッチェ広島監督のバクスター氏(南アフリカ監督)とも再会。「親善試合してください」と頼んできたことも笑顔で明かした。

長旅の疲れもあり、この日夜のJ1と天皇杯は直接視察を回避した。ただ「映像で見ます」とチェックは約束。10月の国際親善試合キリンチャレンジ杯(12日パナマ戦=デンカS、16日ウルグアイ戦=埼玉)に備えて「国内外、スタッフで役割分担しながら選手を追いかけたい。次はロシアで主力だった海外組も、状態を見ながらですが、呼びたい」とあらためて言った。