国際親善試合キリンチャレンジ杯コロンビア戦(22日、日産ス)ボリビア戦(26日、ノエスタ)に臨む日本代表メンバーが14日、東京・本郷のJFAハウスで発表され、MF香川真司(29=トルコ1部ベシクタシュ)が昨夏のW杯ロシア大会以来、約9カ月ぶりに招集された。森保一監督(50)の就任後は初選出となった。

一定の手応えを持って合流する。W杯の後はドルトムントで冷遇されたが、今冬に決断。移籍市場が閉まる1月31日にベシクタシュへ期限付き移籍した。合流直後の2月3日アンタルヤスポル戦で欧州日本人最速「出場16秒弾」からの3分間2発という衝撃デビューを飾り、移籍後初先発となった25日のイスタンブール・ダービー、フェネルバフチェ戦で初アシスト。左鼠径(そけい)部の負傷で今月上旬は一時離脱したものの、傷が癒えた10日コンヤスポル戦では2-2の後半ロスタイム3分に左足で決勝弾を奪った。出場5試合3得点1アシストの成績を残し、上り調子で代表復帰を果たすことになった。

17日に30歳の誕生日を迎えるが、日の丸への意欲が衰えることはない。メンバー発表を控え「楽しみ。まだ(森保)監督と直接、コミュニケーションを取っているわけではないし、監督が決めることなので」とした上で「僕はしっかり、呼ばれた時の準備はできています」と力強く言った。

自信の不在が響いた今年1月のアジア杯UAE大会も映像で確認。準決勝イラン戦の3-0完勝や決勝カタール戦の1-3敗戦も目に焼きつけ「決勝では負けましたけど、可能性は非常に感じた」と評価した。「これからコパ・アメリカ(南米選手権)もあるし、W杯まで3年ある。非常に楽しみなチームになっていくという印象」。セレッソ大阪の後輩、MF南野拓実(ザルツブルク)ら若手が躍動する森保ジャパンへ。再び競争の場に身を投じる覚悟を固めている。

コロンビアとは、開始直後に先制PKを決めたW杯ロシア大会1次リーグ第1戦の再戦となる。ボリビア戦は地元神戸で行われる。どちらも香川にとっては意欲が高まる一戦。再びトップ下で輝く姿を日本のファンの前で証明する。