日本(FIFAランキング26位)のMF三好康児(22=横浜F・マリノス)が衝撃2発だ。鬼門の南米大陸で本気のウルグアイ(同8位)相手に、まず先制。0-0の前半25分、左サイドのスローインからMF柴崎岳(27=ヘタフェ)からのロングパスを右サイドで受けると、今大会初先発となった三好がドリブルで持ち込む。マークについていたDFラクサールを縦にかわし、即シュート。利き足ではない右足ながら、豪快にニアサイドを破って先制点を挙げた。

初戦のチリ戦は0-4で敗れていたため、今大会初得点。三好は川崎フロンターレの下部組織で育ち、トップ昇格した後は北海道コンサドーレ札幌、横浜F・マリノスと外国人監督の下で力をつけてきた。東京オリンピック(五輪)世代で10番を背負うこともある男が大仕事をやってのけた。

日本が南米選手権で先制するのは、前回招待出場した20年前の初戦、99年6月29日ボリビア戦でペルー相手にFW呂比須が決めて以来となった。

この7分後にPKで失点したものの、善戦の1-1で前半を折り返す。すると後半14分に再び三好が決めた。勝ち越した。DF杉岡の左クロスをGKムスレラがパンチングでセーブ。そのこぼれ球に、右サイドから中に入り込んでいた三好が左足を難なく合わせ、またもゴールネットを揺らした。チームとしての2得点も20年前のボリビア戦(2-3)以来で、1試合2得点は初。大会2得点も、呂比須に並ぶ最多タイとなった。この衝撃2発で日本が再びリードした。