日本代表(FIFAランク28位)がストイコビッチ監督率いるセルビア代表(同25位)に1-0で競り勝った。

トップ下で先発したMF鎌田大地(24=Eフランクフルト)は、後半3分に右コーナーキックからMF伊東の先制点をお膳立てしたが、試合後は前半の戦い方を猛省した。特に前半は、引いて守る相手に苦戦し、攻撃もバックパスや横パスが目立った。「後半はみんなの意識が変わり、DFラインからうまくボランチに付け、ボランチが前を向いてうまくボールを裁いた。セットプレーでうまく点を取れて、2点目はオフサイドかどうか分からなかったが、ああいう崩しは素晴らしかった。前半、ああいうゲーム展開になると後半、体力が持たないな、と思った。前半はもっと良くしていくべきだと思う」と振り返った。

前から積極的にプレスを仕掛けるのは、縦に速い攻撃につなげるためだと強調し「(ボールを)とって落ち着くとスピーディーな攻撃ができなくなる。前への勇気が足りなかった。まだチームとして向上しないと行けないし、選手が要求していく必要がある」と課題を挙げた。

昨年10月のコートジボワール戦からトップ下の定位置をつかみ、変幻自在なポジションでボールを引き出し、タッチ数の少ないパスで好機を演出している。「自分のプレースタイルは1人で何とかするものでない。地味に見えるプレーが多いし。今日みたいなゲームは守備の部分でも体を張ることが大事になっている。欧州の上でやるには、スター選手の分も走って、そういう選手にうまく配球する。自分が上に行くために大事になる。こういう難しい展開で90分チームのためにやり続けるのは大事」と、献身的なプレーを誓っていた。