東京オリンピック(五輪)の男子サッカー日本代表が静岡合宿中の8日に静岡産業大との練習試合を行い、5-0で勝利した。
先発したMF久保建英(20=ヘタフェ)は先制のオウンゴールを誘発し、自ら2点目を決めるなど、地力の差を見せた。12日の国際親善試合ホンジュラス戦(ヨドコウ)に向け、順調に状態を上げてきていることをアピールした。
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大学生を相手にさすがの存在感だった。久保は2列目で先発すると、前半5分に先制点となるオウンゴールを誘発。左サイドから抜け出してゴール前に鋭いボールを送ると、DFに当たってそのままゴールに吸い込まれた。得点直後には少ししかめた表情も見せ、より完璧なゴールを狙っていた悔しさものぞかせた。
続く22分、今度は得意の左足で鮮やかな追加点。中央のFW林からスルーパスを受けて左寄りからゴール前に抜け出すと、やや角度のないところから振り抜き、左上にたたき込んだ。ここからさらに38分にMF堂安、41分にMF遠藤が得点。前半で4-0とした。
相手のスローイン時には「もっと後ろから」と声をあげるなど、練習試合でも真剣勝負の姿勢を貫いた。「テレビをつけて(自分たちが)負けていれば、それまで。何も残らない」。年代の壁を越え、多くの国際大会にも出場してきた。プロとして結果を求められる厳しさを身に染みて知っている。
5日の練習開始から強度が高いメニューが続く。暑さの中でインターバル走を取り入れるなど消耗もある中での実戦だったが、キレのあるカットインも随所で見せた。メンバーを大きく入れ替えた後半も途中から出場。帰りのバスに乗り込む際には歌を口ずさむ姿も見せ、チームスタッフが「一番よくしゃべっている」と話す陽気さが充実感とともににじんだ。エースとしての活躍が期待される20歳が、快調にコンディションを上向かせている。【岡崎悠利】

